医者と話そう! 〜心臓と健康について〜

重い心臓病と毎日格闘している外科医が、皆様の疑問や悩みにお答えします。

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心臓はほとんどが「心筋」と呼ばれる筋肉で成り立っています。その筋肉の収縮自体がまさにポンプとしての役目を果たすわけです。心筋は、常に酸素と栄養分を供給してもらってはじめて機能を発揮できるわけですが、その供給する血管が心臓の表面を走る冠動脈です。
冠動脈は人間の体内でも動脈硬化になりやすい血管の一つであり、血管がコレステロールで詰まると血流が悪くなり、運動などで胸痛を引き起こす「狭心症」や、心筋が完全に壊死(え死)におちいってしまい、最悪の場合は死に至る「心筋梗塞」となってしまいます。突然酸欠におちいった心筋がもはや正常に収縮できる状態ではなくなり、機能が急に停止してしまうわけです。

心臓病でもっとも多いのは心臓自体の血液のめぐりが悪くなるいわゆる「狭心症」や「心筋梗塞(こうそく)」と言われる状態です。社会で40代から60代の壮年期に、元気だった方が突然死するケースが増えています。その多くは心筋梗塞で突然心臓が痙攣するような不整脈を引き起こすため心停止してしまうためです。以前はよく「心臓麻痺(マヒ)」と呼ばれていましたが、正しくは「心室細動」という不整脈です。最近はAED(自動除細動器)の普及により、心停止後ただちに処置をすることで一命を取り留めるケースも見られるようになってきましたが、多くの場合は救命処置が間に合わないという結果になります。

そもそも「心臓病」って一口に言うとどのような状態なのでしょうか?
「心臓病」とは、「心不全」を引きおこす原因となる病気の総称、と言い換えられます。では「心不全」とは?ということになります。心臓は全身へ血液を送るポンプの役目をしています。そのポンプは24時間、365日絶え間なくしっかり動き続けてこそはじめてその役割を果たしていると言えます。このポンプの不調をきたす原因が「心臓病」です。

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