「胸が痛い」というと、まず真っ先に「心臓かな」と思うでしょうか?
ある研究で、実は胸痛の原因として最も多いのは筋肉痛や神経痛(36%)ついで消化器系疾患(19%)の順で、狭心症など心疾患によるものは約10-15%程度だったとの事です。確かに日常診療で我々循環器専門医が見ても明らかな心疾患による胸痛というのは少ないものです。だからこそ見落としがとても怖いと言えます。
例えば狭心症の患者様はしばしば初診で、心電図などのデータは陰性の事も多く、ビンゴかどうかの鑑別には症状や病歴による「印象」が重要です。狭心症を多く見てきた専門医はこの嗅覚がとても優れています。